東京都北区の保育園で埋設配管ライニング工事をしました。
今回は建物ピットから排水桝までと排水桝から排水桝までの2スパンをFRPライニングしました。
施工は問題なく工程通りすべて終了しました。
【工事概要】
工事内容:埋設汚排水管FRPライニング
施工期間:1日間
施工管:埋設配管(汚雑排水)2スパン
地下ピット~桝:2.3m
桝~桝:3.2m
管径:Φ80
【施工写真】
・地下ピット
・排水桝
ライニング工法とは
ライニング工法は管の内側をエポキシ樹脂でコーティングし新しい管を作る工法です。
ライニング工法にも数種類の工法があります。
単に樹脂を吹き付けるだけの塗布ライニングとガラス繊維に樹脂を染み込ませて管の内側に張り付けるFRPライニングがあります。
塗布ライニングの寿命は10年程度、FRPライニングの寿命は40年程度です。
FRPライニングは更新工事に比べ費用が安く施工期間も短縮できる優れた工法です。
FRPライニングに関しては施工後の寿命や耐久性も更新工事とほぼ変わらないため排水管補修をするのであればこちらがおススメです。
FRPとは
FRPとは「Fiber Reinforced Plastics」の略で、日本語にすると『繊維強化プラスチック』です。
FRPの特徴には以下のようなものがあります。
・軽くて強度が高い
・断熱性に優れる
・絶縁性、透過性に優れる
・耐食性に優れる
FRPライニング工事施工方法
まず始めに管の中のサビや汚れを研磨と高圧洗浄で除去します。
除去した後に管の中にエポキシ樹脂を染み込ませたガラス繊維を反転挿入して、空気圧の力で既存管の内側に張り付けます。
硬化した後、枝合流部を削孔機で穴を開け合流部の部分をまたライニングします。
作業は施工管の両管口から行うので、排水桝などから作業可能であれば埋設管は掘削したりせずに施工できます。
工場配管も管口に作業スペースがあればどのような場所に管があっても施工可能です。
FRPライニング工法の説明図
埋設配管ライニング工事の施工イメージ図
ライニング工法メリット・デメリット
メリット | デメリット | ||||||||||||
・短期間で施工できる | ・老朽化がかなり進んだ配管には対応できない | ||||||||||||
・更新工事に比べ費用が安価 | →TV調査時に洗浄研磨の際、 | ||||||||||||
・騒音が少ない | 破損の恐れがあると確認した場合は不可 | ||||||||||||
・配管を露出させる箇所が少なく解体復旧の | |||||||||||||
手間が減少 | |||||||||||||
・穴が開いていても施工可能 | |||||||||||||
・部分改修が可能 | |||||||||||||
・施工後の寿命は40年 | |||||||||||||
・工事に伴う廃棄物が少量 | |||||||||||||
・建物価値の向上 | |||||||||||||
・施工系統の上層階と下層階のみ入室となる |
排水管点検・工事のご依頼方法
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