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アスファルト舗装とは?特徴やメリット・デメリット

アスファルト舗装は種類が豊富で、道路や駐車場、工場や滑走路など幅広く使用されています。施工期間が短く、耐久性が高いなどのメリットがある一方、夏場には路面が熱くなるなどのデメリットもあります。アスファルト舗装について下記のような疑問がある方もいるかと思います。

・そもそもアスファルト舗装とは?特徴は?
・メリットやデメリットは?
・コンクリート舗装との違いは?
・メンテナンスはどれくらいの頻度で必要なのか?
・アスファルト舗装後の劣化や修繕方法は?

本記事では、アスファルト舗装の特徴やメリット・デメリット等について詳しく解説していきます。

 

アスファルト舗装とは

アスファルト舗装とは、アスファルトやタールなどの石油精製物を主原料として作られた舗装材料で耐久性の高い路面を作るものを指します。日本の道路は約90%がアスファルト舗装であり、他にも駐車場や工場敷地、滑走路など幅広く使用されています。
アスファルト舗装が広く採用される理由は、施工が比較的簡単で短期間で済み、メンテナンスも容易なためです。舗装が劣化した際には、表面だけを再舗装することで短期間、低予算で補修できます。またアスファルト舗装は種類が多く、交通量や環境に応じて舗装方法を変えられるのも特徴です。
アスファルト舗装はその柔軟性と施工性から多くの場所で利用されており、適切な種類を選ぶことで、快適で長持ちする道路や駐車場を作ることができます。

 

アスファルト舗装の特徴、メリット・デメリット

アスファルト舗装は養生期間が短く、最短1日で車で走行することができます
広い面積に施工でき、費用を抑えられるメリットがある他、柔軟性があり、耐久性も高く、気温の変化や交通負荷にも耐えることが可能です。
種類としては「通常舗装」の他に、水はけに配慮した「透水性舗装」「排水性舗装」、透水性と排水性を組み合わせた「保水性舗装」、赤外線を反射する「遮熱性舗装」、特殊セメントミルクをアスファルトに浸透させた「半たわみ性舗装」という舗装があります。
表面の平滑性は車両のスムーズな走行と騒音低減に寄与し、修復も容易で局所的なダメージを修復できるので、道路や駐車場などで幅広く使用され、交通の安全と快適性を確保できます。

メリット デメリット
・施工期間が短い ・コンクリートより耐久性が低い
・費用が安い ・表面温度が上昇しやすい
・排水性が高い ・メンテナンスが必要
・騒音が少ない ・暗い印象に見える
・広い面積に向いている ・補修費用がかかる
・補修が容易
・汚れが目立たない
・滑りにくい

 

アスファルト舗装の種類

・通常舗装

通常舗装は、表層で雨水を受け止めて舗装面の脇に流す舗装です。施工から比較的早い時間で使用でき、車の重さにも十分対応できます

・透水性舗装

透水性舗装は、舗装です。

透水性舗装は、小さな穴が空いているアスファルトを使用し、表層と基層の両方に雨水が浸透して下に排水する、浸透に優れている舗装方法です。主に地形的に水溜まりができやすい場所や、水はけが悪い場所に駐車場を作る際に使用されます。一般的なアスファルト舗装よりも蓄熱性が少なく、表面温度を抑えてくれる特徴があります

・排水性舗装

排水性舗装も、透水性舗装と同じく小さな穴が空いたアスファルトを使用します。表層だけ雨水が浸透し、基層で雨水を受け止めて脇に排水します。水溜まりを防ぐだけではなく、雨の日に駐車した際の水しぶきや、騒音を防ぐ効果もあります

・保水性舗装

保水性舗装は、透水性舗装と排水性舗装を組み合わせた舗装方法です。保水層に水を溜めておき、高温によって水を蒸発させることで自然と表面温度が下がり、環境への配慮が可能です。

・遮熱性舗装

遮熱性舗装は、アスファルトの表面に赤外線を反射する材料を塗布する舗装方法です。必要以上に熱を吸収することなく、保水性舗装と同じように環境への配慮が可能です。

・半たわみ性舗装

半たわみ性舗装は、アスファルト舗装とコンクリート舗装の要素を組み合わせた舗装方法です。アスファルトの持つ曲げやすさ(たわみ性)と、コンクリートが持つ耐性強度を兼ね備えています。大型トラックや重機用の駐車場に使われることが多いです

アスファルト舗装

 

コンクリート舗装との比較

・コンクリート舗装の特徴

コンクリート舗装は耐久性が高く長期間変化せず使用でき、メンテナンスもほとんど必要ないため、高耐久性が必要な場所や交通量の多い道路、住宅の駐車場などで利用されます。

・耐久性と対応環境

アスファルト舗装は、柔軟性があり、気温の変化に適応しやすいですが、日射による劣化や車両の摩擦に影響されやすいです。
コンクリート舗装は、耐久性が高く、重い負荷にも強いですが、気温の変化に対する適応性がアスファルトに比べて若干弱いです。
アスファルトは気温の変動が大きな地域に適しており、コンクリートは重い負荷がかかる場所や寒冷地での利用が適しています。

・費用と施工方法

アスファルト舗装は、施工が比較的簡単で短期間で済み初期費用は抑えられますが、コンクリート舗装よりメンテナンスが必要なためランニング費用が高くなります。
コンクリート舗装は、アスファルト舗装に比べ施工期間が長く初期費用は高くなりますが、耐久性がありメンテナンスが少ないためランニングコストを抑えられる特徴があります。

コンクリート舗装と比較すると、「初期費用が安い」「表面にざらつきがあり滑りにくい」「透水性のため汚れが目立たない」というメリットがある一方、「経年劣化が早い」、「耐久性が低い」、「気温が高いと表面が柔らかくなり車で走行したり駐車すると凹む」などのデメリットがあります。

 

アスファルト舗装の劣化

舗装している場所は、舗装工事が完了し使用開始されると同時に傷み出し、徐々に劣化していきます。そのため、長期的に使用するためには常に維持・補修をする必要があります。アスファルト舗装の劣化の症状は、大きく分けて「わだち割れ」と「ひび割れ」の2つあります。

・轍(わだち)割れ

わだち割れとは、多くの車が通行することによってタイヤの通る場所が変形し、くぼみができる現象です。交通量の多い道路や交差点、車が頻繁に停車したり発進したりする場所は車の重みで轍ができやすいです。
わだち割れが進むとその部分が凹み、両脇が盛り上がる現象も起きます。この現象によって車のハンドルが取られ事故につながる他、雨が降るとわだちに水が溜まり、歩行者に水をはねるなどの被害もあります。

・ひび割れ

ひび割れは、その名の通り舗装面がひび割れする現象です。アスファルトの劣化、路盤や路床の強度不足、交通量の増加による舗装の厚さ不足などが原因で起きます。
主に、「綿状ひび割れ」と「亀甲状ひび割れ」の2つがあります。どちらも名前の通り、直線に続いているひび割れ、亀の甲羅のようにひび割れすることを言います
綿状のひび割れは「軽症」、亀甲状のひび割れは「重症」と判断されます。
ひび割れが起きるとそこから舗装内に雨水が浸透し、アスファルト混合物の剥がれ、沈下、飛散など様々な悪影響が出てくるので、早期の補修が必要です。

 

メンテナンス・補修方法

日々の確認や定期点検によって劣化をできるだけ早期に発見し修繕することで、舗装の寿命は伸びていきます。アスファルト舗装の保守管理はとても重要です。

・わだち割れの修繕方法

オーバーレイ工法:劣化したアスファルトの表面に新しいアスファルトを塗り重ねて舗装を復元する。
切削工法:凹凸部分を切削機で削り取り平坦にする。

これらの方法で、簡単に路面を補修できますが、表層より下の部分に元のアスファルトを残しているため、再発する恐れがあります。
根本的に修繕するためには、表層より下の部分のアスファルトを除去し、舗装をやり直す必要があります。

・ひび割れの修繕方法

発生したひび割れにシール材を注入して舗装内部への雨水の侵入を防ぎ、路床や路盤の支持力の低下を防止するシール材注入工法があります。。根本的な修繕方法としては、わだち割れの場合と同様に、ひび割れが生じている層まで取り除き、新たにアスファルト混合物を舗設する工事をします。

 

まとめ

アスファルト舗装には、メリット・デメリットがあり、舗装方法も種類があります。コンクリート舗装よりも初期費用は安価ですが、耐久性に劣るため補修の頻度は多くなります。補修する回数を減らし長期期間キレイに使用するためにも日々のメンテナンスはとても重要です。
駐車場を舗装する場合は駐車する台数が多く広い面積の場合はアスファルト舗装、住居等の1~2台程度駐車する場所ではコンクリート舗装がおすすめです。

 


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